脳に楽をさせない
英語学習法の本なんかで英文の下にすぐ日本語訳が書いてあるものとかよくありますよね。
私はあれは教材としてどうなのかな?と思います。
なぜなら私たちは日本語ネイティブなので、英語と日本語が同時に表示されていると、どうしても日本語のほうに目が行ってしまうからです。
よくわからない言語である英語を頑張って理解しようとするよりも、日本語訳を読んですぐ理解したほうが脳が楽だから、本能的にそうなってしまうのです。
脳はできるだけ疲れたくないので、よくわからない言語を理解しようとするよりも、日本語訳を見てわかったつもりになりたくなるのです。
これが英語学習でよくある「日本語訳を読んで理解したつもりになっている」という状態で、これではいつまでたっても英語を英語のまま理解する、という習慣がつきません。
私はNetflixは英語学習において素晴らしい教材だと思っています。
なぜなら、Netflixは「字幕なし」「英語字幕」「日本語字幕」を簡単操作で切り替えることができるからです。
この簡単に切り替えられる、というのが素晴らしいポイントで、もし切り替え機能がなく、英語字幕と日本語字幕が同時に表示されるようだと、やはり脳は楽をするために日本語字幕ばかり読んでしまう、という事態に陥ってしまうと思います。
なのでNetflixの動画を教材として学習する上では、リスニングならば
字幕なしで聞き取ることに集中する↓
その後英語字幕を見て聞き取れたかどうか確認する↓
英語字幕を読んで意味がわからなければ、日本語字幕を見て意味を確認する
というプロセスがベストだと思います。
リーディングならば
まず英文のみを読んで理解しようと努力する↓
日本語訳を読んで意味を理解できたか確認する
という流れです。
まず英語のみの世界で脳に英文を理解するように努力させることで、我々の脳は次第に英語脳になっていき、疲れずに英文を理解できるようになっていきます。
脳に楽をさせるな!
ゲームは英語学習の教材として優れている!
「ゲームは英語学習の教材としては向いていない」
このようなことをドヤ顔で言う人達がいます。
たしかにゲーム、とくにRPGは中世ヨーロッパ的な世界が舞台なことが多いので、日常会話では絶対に使わないような、古語や文語などがけっこう出てきます。
で、上記の言葉を言う人達は、いったい何が英語学習の教材として優れているのか、と言うかというと、お決まりの海外ドラマ『Friends(フレンズ)』です。
『フレンズ』には現代のアメリカ人が日常会話で使うフレーズがたくさん出てくるから、というのがその理由で、それはたしかにその通りだと思います。
私も「フレンズ」を教材としての英語学習を試みたことがありましたが、失敗しました。
なぜかというと、楽しくなかったから。
いくら「フレンズ」が教材として素晴らしかったとしても、楽しくなければ続かないんですよ!
そこで私の好きな海外のRPG
『Buldar's Gate 2』
『Dragon Age:Origins』
『Pathfinder Kingmaker』
などを英語でプレイしたら、エンディングまで続けることができ、英語力もかなり上がったと思っています。
これらのゲームの舞台はいずれも中世ヨーロッパ的なファンタジー世界で、そのため日常会話では絶対に使わないような単語も多数出てきますが、だからといって、このようなゲームにでてくる英文において、英語の文法が突然変わったりはしません。
なので、これらのゲームを英語でプレイしていくことによって、日本語とは違う英語特有の文法や言い回しなどは、自然と身に付いていきます。
要は自分が楽しいと思うものを教材とするべきであって、いくら「フレンズ」のような現代ドラマが教材として優れていたとしても、楽しくないものをいやいや観て学習するべきではありません。
言語学習には向いていないとされている時代劇であっても、それが自分がめちゃくちゃ好きなら、それを教材とするべきです。
何度も言いますが、
楽しくなければ続かない
それが英語学習の全てだと思っています。
英語学習に必要なことは、「楽しんで続ける」ことだけ!
英語を勉強するモチベーションは
「英語をかっこよくペラペラしゃべれるようになりたい!」
とか
「外国人とコミュニケーションできるようになりたい!」
とかいう、いわゆる陽キャ的なものが非常に多いですが、私のモチベーションはそんなかっこいいものではなく、
「大好きな海外ゲームを日本語化されていない作品でもプレイできるようにしたい!」
という、ある意味では陰キャ的なものでした。
映画やドラマの場合、ほとんどの人気作はほぼ日本語字幕版というものがありますが、ゲームの場合、かなりの人気作でも日本語化されていないものがかなりあったりするんですね。
そんな作品を、かなりの日本人は「日本語化されていないなら、プレイできない」とあきらめてしまっているんです。
過去の私もそうでした。
しかし私はある時気づきました。
「日本語化されないのなら、英語のままプレイすればいいじゃないか」
ほとんどの日本人は、それは不可能なことだと思っていますが、そんなことはありません。
私の好きな海外のRPG(ロールプレイングゲーム)は、リスニング力が要求されるケースは少なく、要求されるのはリーディング力、つまり英語の文章を読むことができれば、プレイできます。
そこで私は、海外のRPGを英語のままプレイすることで、楽しみながらリーディング力をつけることを試みました。
これが大正解で、今の私はかなり英文が読めるようになってきています。
そしてリーディング中心で勉強するとリスニング力がまったく伸びないかというとそんなことはなく、リスニング力も伸びてきます。
なぜなら知っている単語がどんどん増えていくから
知っている単語が増えていくと、今まで聞き取れなかった単語が聞き取れるようになります。
そして最近のゲームは当然音声つきのものが多いので、リスニングの教材として使うこともできます。
私は英語学習に必要なことは
楽しんで続けること
これだけだと思っています。
単語帳とにらめっこして楽しいですか?
楽しくないですよね。
だったら単語帳は捨てましょう。
単語帳で単語を覚えるより、ゲームや映画、小説の中で出会った知らない単語をその都度辞書をひいて覚えるようが、ずっと楽しいと思います。
楽しくない事は続きません。
多くの日本人が楽しくない勉強を頑張ろうとしてしまうのは、私は日本の学校教育の弊害だと考えています。
過去の学校教育なんて忘れましょう。
そして楽しいことだけをやっていく。
メンタリティが昭和の人達は、こう言うかもしれません。
「楽しいことだけやっていて、いい思いができるわけないだろ!」
そんなことはありません。
ランニングを習慣的にやっていない人達は、ランニングというものは、「苦しみに耐えること」だと思い込んでいる人が多いです。
でもランニングの楽しさを知っている人は、そうは思わないですよね。
適度なペースで走り続けることは、苦しいなんてとんでもなく、とても気持ちのいい行為だということを知っています。
英語学習だって同じです。
適度なペースで楽しんで続けること、それが全てです。
「〇ヵ月でTOEICで〇〇点を取る方法!」なんていう動画がYoutubeにたくさんありますが、ホントくだらないと思います。
仮にTOEICで800点がとれたとしても、それで満足して英語学習をやめてしまったら、言語なんて使わなければすぐに忘れてしまいます。
そんなくだらない就職活動のための試験の点数なんか目標にするよりも、何年かかったとしても少しずつ学習を続け、最終的に英語のゲーム、映画、ドラマなんかを字幕なしで楽しめるようになったほうがずっと楽しいですよ。
最後に私についてですが、私は帰国子女でもなければ、英語教師でもない、ただの人です。
だから皆さんに偉そうに英語を教えることなどできません。
私が発信できるのは、英語学習を楽しんで続ける方法と、その経過をアウトプットすることだけです。
よろしければ、一緒に楽しんで英語学習を続けていきましょう!